映画を通して中東諸国の社会問題を考える
TAMA映画フォーラム実行委員会は、毎年11月に開催する映画祭TAMA CINEMA FORUMとともに年数回の特別上映会をベルブホール(多摩市立永山公民館)で実施しています。7月のTAMA映画フォーラム特別上映会作品は、『ブレッドウィナー』を上映いたします。『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』などで世界が注目するアイルランドのアニメーション・スタジオ、“カートゥーン・サルーン”が手掛けた本作は、42の国と地域、102の映画祭で上映され、アヌシー国際アニメーション映画祭をはじめ世界の映画祭で数多くの観客賞を受賞しました。物語の舞台は2001年同時多発テロ事件後のアフガニスタン、カブール。女性の一人歩きが禁じられているこの地で、一家の稼ぎ手(ブレッドウィナー)になるために髪を切って“少年”になった勇気ある少女パヴァ―ナの物語です。2回目の上映後には「イスラーム映画祭」を主宰する藤本高之氏、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会事務局長兼アフガニスタン事務所所長の山本英里氏によるトークが行われます。
『ブレッドウィナー』作品情報
題:THE BREADWINNER/2017年/カナダ・アイルランド・ルクセンブルク/94分 /映倫:一般
監督 :ノラ・トゥーミー 脚本: アニータ・ドロン
原作: デボラ・エリス「生きのびるために」(さ・え・ら書房)
エグゼクティブプロデューサー: アンジェリーナ・ジョリー
声の出演: サーラ・チャウディリー/ソーマ・チハヤ―/ラーラ・シディーク
アニメーション監督: ファビアン・アウリングハウサー
配給: チャイルド・フィルム/ミラクルヴォイス
【作品紹介】
11歳のパヴァーナは、アフガニスタンの戦争で荒廃したカブールにある小さなアパートの1つの部屋で、教師だった父、作家の母、姉と幼い弟と暮らしています。タリバンの支配下に生きるパヴァーナは、父が語る物語を聞きながら成長し、市場で人々に手紙を読み書きして生計を立てる父を手伝っています。ある日、父親がタリバンに逮捕され、パヴァーナの人生は変わってしまいます。タリバンは、男性を伴わずに女性が家を出ることを禁じているため、家族はお金を稼ぐことも、食料を買いに行くことさえできません。一家の稼ぎ手として家族を助けるために、パヴァーナは髪を切り“少年”になります。そして危険もかえりみず、パヴァーナは父を救いだす方法を探そうと決意するのですが…。
©2017 Breadwinner Canada Inc./Cartoon Saloon (Breadwinner) Limited/ Melusine Productions S.A.
【上映情報】
[日時] 2024年7月20日(土)
①10:30ー12:04 ②13:00ー14:34/トーク14:40ー15:20 ③16:00ー17:34 ④18:00ー19:34
※トークは上映②の鑑賞者を対象とします。※上映スケジュールは変更になる場合があります。
[会場] ベルブホール(多摩市立永山公民館/ベルブ永山5F)東京都多摩市永山1-5 京王永山駅・小田急永山駅から徒歩2分
[料金] 一般:前売1,000円 当日1,200円
※TAMA映画フォーラム支援会員、子ども(小学生以下)、障がい者と付添者1名(付添者もチケットの購入が必要です):前売・当日800円
[チケット] 販売中 ※窓口は一般チケットのみ販売
・オンライン:teket(テケト)https://teket.jp/10219/36361 ※クレジットカード決済
・窓口:多摩市立永山公民館(ベルブ永山3F、祝日・休館日を除く9:00〜17:00)※休館日:第1・第3木曜日
多摩市立関戸公民館(ヴィータ・コミューネ7F、祝日・休館日を除く9:00〜17:00)※休館日:第1・第3月曜日
上映会公式サイト