『ゲバルトの杜 ~彼は早稲田で死んだ~』5月25日(土)よりユーロスペースにて公開
学生運動終焉期にエスカレートした“内ゲバ”を描いたドキュメンタリー映画『ゲバルトの杜 ~彼は早稲田で死んだ~』が5月25日(土)よりユーロスペースにて公開されます。約50年前、早稲田大学で起こった「川口大三郎リンチ殺害事件」を契機に、各党派でエスカレートしていった“内ゲバ”。これまでほとんど語られてこなかったその真相に、当事者視点で切り込んだ書籍「彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠」(著:樋田毅)を原案に、当時の関係者の証言ドキュメントと鴻上尚史・演出の短編劇によって立体的に描き出したドキュメンタリー映画です。
『ゲバルトの杜 ~彼は早稲田で死んだ~』の公開を記念して、アテネフランセ文化センターにて公開記念イベント開催!
これまで1960年~70年代の政治闘争に燃えた“あの時代”を描いた作品を発表し続けている代島監督の足跡を辿りつつ、“20世紀の闘争”と“21世紀の闘争”を映画で捉え、振り返る、ということそのものを問いかける上映イベントです。“あの時代”を描いた作品だけでなく、21世紀の現代に起こった台湾、香港の闘争も繋げるプログラム。当時を語る重要なゲストトークも盛りだくさん、貴重な特集上映となっています。
『ゲバルトの杜 ~彼は早稲田で死んだ~』作品概要
2024年5月25日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開
監督・企画・編集:代島治彦
撮影:加藤孝信
プロデューサー:沢辺均
音楽:大友良英
劇パート脚本・演出:鴻上尚史
劇パート出演:望月歩(川口大三郎 役)、琴和(女闘士 役)ほか
制作:スコブル工房
製作:「ゲバルトの杜」製作委員会(ポット出版+スコブル工房)
革命を志した若者たちはなぜ殺しあわなければならなかったのか?
死んでいった者たちと生き残った者たちの、悔恨と鎮魂を刻印するミクスチャー・ドキュメンタリー
1972年に起こった「川口大三郎リンチ殺人事件」を契機にエスカレートした“内ゲバ”の嵐。その死者は100人を超える。理想に燃えた当時の若者たちが、革命という名の下に肯定していった「暴力の論理」を今、解き明かす。当時者たちの証言と鴻上尚史演出の劇パートを交えて立体的に描きだす。監督は『三里塚に生きる』『三里塚のイカロス』『きみが死んだあとで』で、政治闘争が渦巻いた“あの時代”を描き続けてきた代島治彦。徐々に過去の歴史になりつつある時代の記憶と体験を、四たびドキュメンタリー映画に凝縮。“内ゲバ”を巡る不条理と“あの時代”の熱量と悔恨を刻印したミクスチャーなドキュメンタリー映画がここに誕生した。
(2024/日本/134分/日本語/カラー/DCP)
『ゲバルトの杜 ~彼は早稲田で死んだ~』公開記念「記憶の杜1967→2024」イベント概要
◆日程:4月18日(木)、19日(金)、20日(土)
◆会場:アテネフランセ文化センター
◆料金:各作品1,500円
※各回入れ替え制/事前予約制(支払いは当日現金のみ/各回定員160人)
予約ページはこちら https://x.gd/XFWob
※当日チケットは、連日1回目の上映開始30分前から販売/※トーク入場は各日、代島監督作品鑑賞者のみ
◆主催:ノンデライコ(問合せ先:090-9304-3275/nondelaico777@yahoo.co.jp)
◆協力:アテネフランセ文化センター、スコブル工房、若松プロダクション・スコーレ株式会社、キノ・キュッヘ、太秦、Cinema Drifters・大福、波多野ゆき枝
上映作品/タイムスケジュール
『三里塚 辺田部落』
4/18(木):ニッポン最後の百姓一揆
12:00~:『三里塚 辺田部落』(147分)
15:00~:『草とり草紙』(82分)
17:00~:『三里塚に生きる』(140分)
上映後トーク:石坂健治、マーク・ノーネス、代島治彦
4/19(金):革命を夢見たイカロスたち
13:00~:『赤軍-PFLP・世界戦争宣言』(71分)
14:40~:『母たち』(120分)
17:20~:『三里塚のイカロス』(138 分)
上映後トーク:重信房子(予定)、太田昌国、代島治彦
4/20(土):21世紀の、わたしたちの闘争
12:00~:『私たちの青春、台湾』(116分)
14:30~:『理大囲城』(88分)
16:30~:『きみが死んだあとで』(200 分 ※上下巻の間に休憩10分あり)
上映後トーク:金平茂紀、代島治彦