本年第76回カンヌ国際映画祭にて、ベトナム人のファム・ティエン・アン監督がカメラドールを受賞するなど、近年ベトナム出身の若手インディペンデント作家達が国際映画祭で高い評価を受けています。そんな監督達の作品を一堂に集めた特集上映「ベトナム映画の現在 plus」が開催されます。
ベトナム出身監督達の注目作が公開
『Kfc』
レ・ビン・ザン監督『Kfc』は、ホーチミン市映画演劇大学で提出した脚本だけで、暴力的すぎると退学になり、その後、トラン・アン・ユン監督らの助けを借りて長編作品として完成し世界各国で評価された作品で、なのに未だにベトナム国内でも正式な上映を許可されていない最凶ホラー映画です。また、彼だけではなく、自由な映画作りをするためにインディンペンデントな体制で作り続ける作家達が多くおり、そのほとんどが、2013年から若手作家のためのワークショップ【オータム・ミーティング】出身です。このワークショップの中心メンバーで、ベトナム映画の底上げに寄与してきたファン・ダン・ジー監督も今回の特集上映のために、来日することが決まっています。最終日には昨年の東京国際映画祭コンペティション部門にノミネートされた『輝かしき灰』のブイ・タク・チュエン監督やプロデューサのチャン・ティ・ビ・ゴックを交え、『海辺の彼女たち』の藤元明緒監督と共にトークイベントが行われます。
<ベトナム映画の現在 plus>開催概要
開催期間:2023年8月17日[木]~19日[土]
場所:アテネ・フランセ文化センター(東京都千代田区神田駿河台2-11 アテネ・フランセ4F)
入場料:1回券:一般1,500円/シニア・学生1,300円/会員1,000円/3回券:3,000円
●各回入替制
●チケットは1本目の上映20分前から当日上映分を販売。
主催:ムービー・アクト・プロジェクト
共催:アテネ・フランセ文化センター、日本映像学会アジア映画研究会
後援:公益財団法人日本ベトナム協会、一般社団法人ベトナム経済交流センター、ベトナム友好協会、一般社団法人ベトナム情報センター
協力:福岡市総合図書館