塚本晋也監督『野火』8年目・戦後77年アンコール上映今夏も決定!
戦後70年にあたる2015年に初公開した塚本晋也監督の『野火』。構想から20年の歳月をかけ完成させ、2014年にヴェネチア映画祭メインコンペティション部門出品、翌年に全国83館で劇場公開。その後も、製作当初から「『野火』を毎年終戦記念日に上映されるような映画にしたい」という塚本監督の思いに共感した劇場にて、毎年アンコール上映を重ねてきた。
初年度からの劇場・自主上映含む総観客数はおよそ9万7000人にのぼる。公開から8年目となる戦後77年の今年も渋谷・ユーロスペースを中心に全国34館の劇場で上映が決定。各劇場の上映予定、併映予定等実施の詳細は劇場HP、『野火』オフィシャルサイト・SNSにて随時発表する。
またアンコール上映に先駆けて、7月5日(火)の20:30より『野火』のメイキングである「塚本晋也解説『野火』20年の軌跡」の無料オンライン上映会を塚本監督のQ&A付で実施。
お申し込みは「Peatix(ピーティックス)」にて受付中。30名限定。
【塚本監督からのコメント】
実際の戦争が激しさを増し、様々な思いが様々な形で渦巻く時代となりました。
戦争に近づかないためにできることー。
そのことを考えるとき、まず、この『野火』を観ていただきたいと思います。
そして考えるきっかけにしていただけたらと思います。
最初の上映からまる7年を経過した8年目の『野火』。
共感してくださった劇場さんが、今年もこんなにたくさん上映をしてくださいます。改めて感謝と驚きを感じています。
劇場での体験は、特別なものになると確信します。
今年もよろしくお願いいたします。
塚本晋也
7月5日開催!塚本晋也監督Q&A付き『野火』メイキング無料オンライン上映会
【日時・タイムテーブル】
2022 年 7月 5 日(火) 20:30~
■20:30~ イベント開始
■20:35〜 塚本監督挨拶
■20:40〜21:40『野火』メイキング「塚本晋也解説『野火』20年の軌跡」上映 (60分)
■21:40〜22:30 塚本監督によるQ&A
※電子チケットサービス「Peatix」より受付中。先着限定30名
『野火』
2022年夏 渋谷・ユーロスペースほか全国にて、戦後77年アンコール上映
原作:大岡昇平「野火」
出演:塚本晋也、リリー・フランキー、中村達也、森優作 監督・脚本・撮影・編集・製作:塚本晋也
2014年/日本/87分/PG12 製作・配給:海獣シアター(2016年4月より配給:新日本映画社)
公式HP 予告篇
第2次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島。
日本軍の敗戦が色濃くなった中、田村一等兵(塚本晋也)は結核を患い、部隊を追い出されて野戦病院行きを余儀なくされる。しかし負傷兵だらけで食料も困窮している最中、少ない食料しか持ち合わせていない田村は早々に追い出され、ふたたび戻った部隊からも入隊を拒否される。そしてはてしない原野を彷徨うことになるのだった。空腹と孤独、そして容赦なく照りつける太陽の熱さと戦いながら、田村が見たものは…