今年で46回目を迎える映画祭「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」
46回目を数える映画祭「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」は、2024年9月7日(土)から 21日(土)まで、国立映画アーカイブにて開催されます。
「ぴあフィルムフェスティバル」は、“映画の新しい才能の発見と育成”をテーマに、1977年にスタートした映画祭。映画監督を目指す若者たちの自主映画コンペティション「PFFアワード」から、これまでに黒沢清、塚本晋也、佐藤信介、李相日、荻上直子、石井裕也、早川千絵、山中瑶子監督など、180名を超えるプロの映画監督を輩出してきた。また同時に、招待作品部門では、国内外の多彩な映画を招待上映。フランソワ・トリュフォー、侯孝賢、ミヒャエル・ハネケ、ロバート・アルトマン、ダグラス・サーク、クリント・イーストウッド、大島渚、ロバート・アルドリッチ、ピエル・パオロ・パゾリーニといった監督の特集企画や、創作のヒントになるような講座プログラムなど、“映画祭ならでは”の企画を続けています。
<コンペティション部門>PFFアワード2024
今年の応募本数は、前年から135本増となる692本。16名のセレクション・メンバーによる、約4か月間の審査を経て、入選作品19本が決定しました。今年は、最年少14歳を含む、18歳以下の監督による作品が3作品入選。監督たちの平均年齢も、昨年の26.1歳から、23.1歳と大きく若返り、新世代を感じさせる、驚きと期待に満ちた作品群となりました。
また5名のトップクリエイターで構成される、最終審査員も併せて発表します。今年は、小田香氏(フィルムメーカー/アーティスト)、小林エリカ氏(作家/アーティスト)、高崎卓馬氏(クリエイティブ・ディレクター/小説家)、仲野太賀氏(俳優)、吉田恵輔氏(映画監督)の5名に審査を務めていただきます。グランプリなど各賞は、9月20日(金)の表彰式にて発表されます。
全19本の入選作品は、9月のPFF東京会場で2回、11月9日(土)からの京都会場で1回ずつ、スクリーン上映を行います。
<招待作品部門>
生誕100年・増村保造新発見!~決断する女たち~
東京大学で法学と哲学を学び、イタリア留学でフェリーニ、ヴィスコンティに、そして大映では溝口健二や市川崑に師事。映画界きってのインテリにして、異色の経歴も持つ増村保造。自己の欲望に忠実な登場人物たちを中でも強烈な個性の女性たちを意表を突く演出で描き、タランティーノら国内外の名だたる監督を興奮させたモダンな作風は、半世紀を経た今なお一向に色褪せません。配信では観られない作品も多数上映。ぜひこの機会にご覧ください。
増村保造
自由だぜ!80~90年代自主映画
全国の映画研究会での8ミリフィルム映画制作熱のピーク時代につくられた傑作選。一巻3分しか撮れない8ミリフィルムで”劇場映画”をつくろうとした情熱を今こそ実体験!
*「特別上映」以外はすべて、貴重なポジフィルムからデジタル変換して上映する、ここでしか見られないレアなチャンスです。
PFFスペシャル映画講座
映画を志す人が何かのヒントを掴む時間。それがこのPFFのスペシャル講座シリーズです。
中村靖日さん
【緊急特集】中村靖日さんを偲んで
1994年のPFFアワード・グランプリ作品『寮内厳粛』で中村さんはスタッフとして、俳優として、現在『キングダム』シリーズ等で活躍する佐藤信介監督とともに会場にいました。「映画制作チームの一員」として、いつも静かに佇んでいた中村さんを偲び、緊急追悼企画を行います。
はじまりの映画~創るよろこび、観る驚き~
映画が生まれておよそ130年。動く=記録する映像から、人を驚かせたい、物語りたいというフィクションづくりの情熱が世界中で溢れてくる、その歴史を21世紀に生まれた新しい映画作家たちに伝えたい。PFFの新たな企画シリーズが始まります。
『道行き』
第28回PFFスカラシップ作品『道行き』お披露目上映
PFFが企画、製作、公開までトータルで映画をプロデュースする「PFFスカラシップ」。今年は、『おばけ』でPFFアワード2019グランプリを受賞した、中尾広道監督の新作を世界初上映します。
※詳細な上映作品や上映スケジュールは公式サイトにてご確認ください。
「第46回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」開催概要
【東京】9月7日(土)~21日(土)
会場:国立映画アーカイブ(東京都中央区京橋 3-7-6)※月曜休館
【京都】11月9日(土)~17日(日)
会場:京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)※月曜休館
【公式サイト】
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【チケット】チケットぴあにて販売中