カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社、アートの生活提案を行うCCCアートラボによる新しい形で映画とアートの鑑賞体験を提示する、ジャン=リュック・ゴダール「感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について」展が、7月4日(金)~8月31日(日)の期間、新宿・歌舞伎町の王城ビルにて開催されます。
映画の芸術性を拡大させたゴダールの世界を体感するインスタレーション
本展覧会は、ジャン=リュック・ゴダール監督最後の長編作品であり、カンヌ映画祭でパルム・ドールを超越する賞として、映画祭史上初の「スペシャル・パルムドール」を受賞した『イメージの本』(2018年発表)を映像インスタレーションとして再構成。ゴダールの眼で世界を見る内容となっています。

ドイツ、ベルリンでの開催(2022)
映画『イメージの本』は、1世紀以上にわたる歴史、戦争、宗教、芸術などの変遷を、さまざまな映画の引用でコラージュし振り返る、5章立ての作品です。本展では映画の各章をさらに断片化し、引用される映像の順序も常に変化させます。それらを会場内に多数設置されたスクリーンに投影・展示するという手法により、映画上映の時系列的な束縛を打ち破り、視覚的、空間的にゴダールの世界を体感できます。会場では、往年の映画ファンはもちろん、ゴダールを知らない多くの若い世代の方たちも、その映像や音の断片を通じて、その場に立ちながらゴダールの思考に入り、彼の眼で世界を見つめる観察者となっていきます。

ドイツ、ベルリンでの開催(2022)
これまでにドイツ、スイス等で会場の特徴をいかした展示が行われてきた同展が、日本で初めて、東京で開催されます。会場は、新宿 歌舞伎町の歴史を60年前から見守ってきた“王城ビル”です。ゴダールの芸術性を極限にまで拡大させた本展に、ぜひご期待ください。
後期ゴダールの右腕で、映画『イメージの本』のプロデューサーを務めたファブリス・アラーニョが本展のアーティスト、キュレーター
2010年の映画『ゴダール・ソシアリスム』から撮影、音響、編集を手掛け、晩年のゴダールの右腕であったスイスの映画作家ファブリス・アラーニョが本展のアーティスト、キュレーターを務めます。映画『イメージの本』のプロデューサーでもある氏は、本展のコンセプトを「『イメージの本』の編集室を拡大し、映画のなかの世界のように拡張させたもの。観客は自分で映画のプロセスを選択し、観客自身が時間のカーソルとなって、まるで森のような映画空間を散策できる」と語っています。
ジャン=リュック・ゴダール「感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について」展 詳細

会期:2025 年 7 月 4 日(金)~8 月 31 日(日)
会場:王城ビル(新宿区歌舞伎町 1-13-2)
主催:《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》展 実行委員会
チケット料金:一般 2,200 円(税込)
企画:カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社、パラダイス商事株式会社
後援:在日スイス大使館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、新宿区
アーティスト/キュレーター:ファブリス・アラーニョ(Fabrice Aragno)
アシスタント&コキュレーター:槻舘南菜子
キービジュアルデザイン:北山雅和
一般チケット:ART PASS にて販売中
公式サイト