昨年10月に逝去した村瀬継蔵を偲び、初の総監督作であり遺作となった映画『カミノフデ ~怪獣たちのいる島~』の追悼上映会開催
“ゴジラ”シリーズや『大怪獣ガメラ』『大魔神』などの造形を手掛け、その功績により「令和3年文化庁映画賞」「第47回日本アカデミー賞 協会特別賞」等の受賞に輝いてきた怪獣造形界のレジェンド、村瀬継蔵。2024年10月14日に89歳で逝去した村瀬の偉業を称え「映画のまち調布シネマフェスティバル 2025」で、初の総監督を務めた特撮映画『カミノフデ ~怪獣たちのいる島
~』が、追悼上映されることとなりました。
映画『カミノフデ ~怪獣たちのいる島~』とは
村瀬が1970年代に香港のショウ・ブラザーズに依頼され書き留めたプロットを基にしたオリジナルファンタジー作品。“仮面ライダー”以降の変身ブームを支えた高橋章や『ゴジラ』平成 VS シリーズの西川伸司ら、村瀬と同時代を生きた屈指のクリエイター達が本作のために集結しました。伝説の生物「ヤマタノオロチ」など、すべてを着ぐるみ・ミニチュアによるアナログ特撮で表現しつつ、最新鋭のカメラとレンズ効果や合成技術を用いることによって、CGとは異なる味わい深い世界観を作り上げています。本作には、鈴木梨央や楢原嵩琉といったフレッシュな若手俳優に加え、斎藤工、佐野史郎、釈由美子、樋口真嗣監督といった特撮作品に縁のある豪華キャストも参加。また、国民的アーティスト、DREAMS COME TRUE が主題歌「Kaiju」を書き下ろしました。そんな本作は、2024年7月26日よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開され、往年の特撮ファンと新たな世代の子ども達にアナログ特撮の魅力を伝えました。
ゲスト登壇情報
2025年2月11日(火)に開催される追悼上映後には、村瀬と親交があった造形師の若狭新一、特撮美術監督の三池敏夫、造型師・アニメ特撮アーカイブ機構修復師の原口智生らが、また本作の出演者である馬越琢己、町田政則、と本作の特撮監督を務めた佐藤大介が舞台挨拶への登壇を予定しています。
映画『カミノフデ ~怪獣たちのいる島~』村瀬継蔵総監督追悼上映
2025年2月11日(火・祝)「映画のまち調布 シネマフェスティバル 2025」にて2回上映
一般向けのチケットは、現在販売中!
※詳細は映画のまち調布 シネマフェスティバル 2025 公式サイトにてご確認ください。
【調布シネマフェスティバル 公式サイト】
『カミノフデ ~怪獣たちのいる島~』作品情報
原作・総監督:村瀬継蔵
出演:鈴木梨央
楢原嵩琉 町田政則 馬越琢己 吉田羽花 樋口真嗣 笠井信輔 春日勇斗
釈由美子 斎藤工 佐野史郎
配給:ユナイテッドエンタテインメント
<ストーリー>
特殊美術造形家・時宮健三が亡くなった。祖父である時宮の仕事にあまり良い思い出がなかった朱莉は複雑な心境でファン向けのお別れ会を訪れていた。そこには特撮ファンである同級生の卓也の姿もあった。朱莉と卓也は時宮の古い知り合いだという穂積と名乗る若い男と出会う。祖父が映画を作ろうとしていたことを初めて知る朱莉。穂積はおもむろに鞄から『神の筆』の小道具である筆を手にする。「世界の消滅を防いでください」穂積のその言葉とともに朱莉と卓也は光に包み込まれた。気づくと二人は映画『神の筆』の世界に入り込んでいた。そして映画に登場しないはずの怪獣ヤマタノオロチがこの世界のすべてを破壊し尽くそうとする光景を目の当たりにする。元の世界に戻るため、二人は時宮が作るはずだった映画『神の筆』の秘密に迫っていくことに……。
©2024 映画「カミノフデ」製作委員会