ジャンヌ・モローが女性たちをいきいきと描いた、新たな視点で見返すべき傑作群、劇場初公開を含む3作品を一挙公開!
『リュミエール』
映画史にその名を刻む、フランスを代表する「女優」ジャンヌ・モロー(1928-2017)。オーソン・ウェルズ、フランソワ・トリュフォー、ルイ・マル、ルイス・ブニュエルら「巨匠」「名匠」たちと共に数々の名作に携わった彼女の映画への情熱と好奇心に満ちた創造力は、「映画監督」としても発揮されました。40歳代で初めて監督を務めたモローは「私は女たちを称賛している。ありのままの姿を彼女たちに示そうと思った。男たちが示す形ではなく」と語った。その言葉通り、彼女の映画には様々な年代の女性たちの率直な言葉や飾り気のない姿が映し出されています。70年代から80年代にかけて作られた、女性(たち)をめぐる3つの監督作品を一挙公開!監督第一作『リュミエール』とドキュメンタリー作品『リリアン・ギッシュの肖像』は日本の劇場では初めてのロードショーとなります。映画史の影に隠れていたモロー監督作は、女性たちのありままの姿がいきいきと映し出され、今こそ現代的な視点で見返すべき傑作群といえます。ぜひこの機会にご覧ください!
ジャンヌ・モロー Jeanne Moreau
1928年1月23日フランス、パリ生まれ。フランス国立高等演劇学校(コンセルヴァトワール)で学び、演劇活動を開始。劇団「コメディ・フランセーズ」の舞台などの経験を経て、数多くの映画に出演。フランスを代表する俳優として活躍した。その活動は国内外から高く評価され、1995年と2008年に名誉セザール賞、2003年にカンヌ国際映画祭パルム・ドール名誉賞、1992年にヴェネツィア国際映画祭栄誉金獅子賞、1997 年にヨーロッパ映画賞生涯貢献賞、2000年にベルリン国際映画祭金熊名誉賞、そして、2007年には芸術文化勲章のコマンドゥールを受勲している。1971 年にはシモーヌ・ド・ボーヴォワールやカトリーヌ・ドヌーヴらと共に、中絶の合法化を求める嘆願書「343人のマニフェスト」に署名。その行動は、法律(通称「ヴェイユ法」)成立へと導いた。2017年7月31日、死去。
作品紹介
『リュミエール』 LUMIÈRE 国内劇場初公開
(1976|フランス|102 分)
監督・脚本:ジャンヌ・モロー|撮影:リカルド・アロノヴィチ|音楽:アストル・ピアソラ|出演: ジャンヌ・モロー、ルチア・ボゼー、フランシーヌ・ラセット、キャロリーヌ・カルティエ、ブルーノ・ ガンツ
サラ、ラウラ、ジュリエンヌ、キャロリーヌ。4人の「女優」たちの欲望、葛藤、そして連帯が鮮や かに描かれる監督第一作。モローが主演。タンゴを革新した作曲家アストル・ピアソラが音楽を担当。
LUMIÈRE © 1976 FONDS JEANNE MOREAU POUR LE THÉÂTRE, LE CINÉMA ET L’ENFANCE. TOUS DROITS RÉSERVÉS
『思春期』 L’ADOLESCENTE
(1979|フランス|94 分|旧邦題:ジャンヌ・モローの思春期) 監督・脚本:ジャンヌ・モロー|共同脚本:アンリエット・ジェリネク|撮影:ピエール・ゴタール| 音楽:フィリップ・サルド|出演:レティシア・ショヴォー、シモーヌ・シニョレ、フランシス・ユステール、ジャック・ヴェベール、エディット・クレヴェール
戦争の影が迫る 1939 年。フランス中部の村で 12 歳のマリーが母、祖母と共に過ごした特別 な夏休み。マリーは村にやってきた若き医師に恋をするがーー。
L’ADOLESCENTE © 1979 FONDS JEANNE MOREAU POUR LE THÉÂTRE, LE CINÉMA ET L’ENFANCE. TOUS DROITS RÉSERVÉS
『リリアン・ギッシュの肖像』 LILLIAN GISH 国内劇場初公開
(1983|フランス|59 分) 監督・脚本:ジャンヌ・モロー|撮影:トーマス・ハーウィッツ、ピエール・ゴタール|出演:リリアン・ギッシュ、ジャンヌ・モロー
1983年の夏、ニューヨーク。サイレント映画期から活躍し、ハリウッドの頂点を極めたリリアン・ギッシュとの邂逅。「歴史的女優」との対話から、その生涯と映画への情熱に迫る至高のドキュメンタリー。
LILLIAN GISH © 1983 FONDS JEANNE MOREAU POUR LE THÉÂTRE, LE CINÉMA ET L’ENFANCE. TOUS DROITS RÉSERVÉS
「映画作家 ジャンヌ・モロー」
2024年10月11日より、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
予告編You Tube 公式サイト
提供:キングレコード/配給:エスパース・サロウ/宣伝:プンクテ