5つの企画、合計33作品上映、16人がゲスト来場の8日間
【ぴあフィルムフェスティバル】は、1977年に東京でスタートし、全国各地で開催をしてきました。メインプログラムは、第1回より続く自主映画のコンペティション「PFFアワード」。入選者の中から、これまでに黒沢清、塚本晋也、李相日、荻上直子、石井裕也監督など170名を超えるプロの映画監督を輩出し、新しい才能が集う場所として広く認知されています。京都での開催は、4年間途切れていましたが、前回の【第43回ぴあフィルムフェスティバル】から復活しました。
今回は、コンペティション「PFFアワード2022」入選16作品が監督トーク付きで展開。また、招待作品部門として、生誕100年を記念してアジア初の大特集が実現した、イタリアの名匠ピエル・パオロ・パゾリーニ監督特集“ようこそ、はじめてのパゾリーニ体験へ”と、青山真治監督特集が35mmフィルムで上映されます。会場は、今年も京都文化博物館・フィルムシアターにて11月に開催の運びとなりました。また、関西に初上陸し、未配信作含む21人の作家による33作品をスクリーンでお届けします。
プログラム・トピック
①コンペティション「PFFアワード2022」
昨年より増えた520作品の応募の中から、長い時間と幾度もの議論を重ねた末に決定した、入選作品16本を上映。また、京都の観客が選ぶ「京都観客賞」を設置。
②“ようこそ、はじめてのパゾリーニ体験へ”
ピエル・パオロ・パゾリーニ監督
詩人、小説家、脚本家、評論家、俳優、活動家など多くの顔を持ち、映像表現の最先端を、人間の深淵を、激しく、そして純粋に追及し続け、センセーショナルな話題にまみれた比類なきイタリアの知と行動の人ピエル・パオロ・パゾリーニ(1922-1975)。生誕100年を迎えた本年、その軌跡を未体験世代に!映画ファンはもちろんのこと、今まで「パゾリーニ作品」に触れたことのない若い世代にもスクリーンで出会って欲しいという企画。京都会場では、11作品を上映、すべて35mmフィルムでの上映となります。
③青山真治監督特集
青山真治監督
(撮影:池田正之)
今年3月に急逝した青山真治監督の初期の作品より、『私立探偵濱マイク 名前のない森』の映画版ロングバージョンと、貴重な『赤ずきん』&『路地へ 中上健次が残したフィルム』を上映。『私立探偵濱マイク 名前のない森』のアフタートークゲストには、青山監督と数多くの作品で伴走してきた映画プロデューサー・仙頭武則さん、『赤ずきん』上映後には、本作撮影時にその現場を活写した写真家・田村尚子さんをお迎えして、青山真治監督の話を伺います。
④映画と音楽シリーズ「ブラック&ブラック」
ピーター・バラカン氏
ピーター・バラカンさんのセレクションと解説でシリーズ展開している、人気プログラム「ブラック&ブラック」。東京では4回、京都では2回目となる今回は、“ロックンロール”を生み出したファッツ・ドミノを捉えた、日本未公開のドキュメンタリー『ザ・ビッグ・ビート:ファッツ・ドミノとロックンロールの誕生』(2016年 ジョー・ローロ監督)を関西発上映します。この企画の要であるピーター・バラカン氏をお迎えして、たっぷりお話を伺うと共に、客席からの質問にも答えていただく計画です。
⑤清原惟監督 最新作プレミア上映
映画『すべての夜を思いだす』
PFFが企画、製作、公開までトータルで映画をプロデュースする「PFFスカラシップ」。清原惟監督による最新作『すべての夜を思いだす』を関西初上映。さらに、PFFアワード2017グランプリに輝いた『わたしたちの家』も特別上映します。
【第44回ぴあフィルムフェスティバルin京都2022】開催概要
会期:2022年11月19日(土)~27日(日)※21日(月)休館
会場:京都文化博物館 3階フィルムシアター
公式サイト
映画祭チケットは、チケットぴあにて発売中
※詳細は公式サイトにてご確認ください。
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